就業規則作成において大切なことをご存知ですか?それは、
「経営者の思いを存分に活かす」内容をきちんと盛り込むということです。
なぜなら、経営者が主体的に作成し、その経営者の思いがこもっている就業規則が、会社にフィットした良い就業規則だといえるからです。
就業規則は会社として作成することができ、会社ごとにそれぞれ異なっていて良い、むしろ会社の特長を活かすべきものですので、経営者の皆さんはぜひ積極的ご自身の思いや、社員に伝えたいことを盛り込んでみてください。

まず、経営者として「経営理念」などがあれば、就業規則の冒頭に、この経営理念の内容を記載して経営者の思いを社員に伝えましょう
さらに、服務規律に、「社員評価基準」「管理監督者の遵守事項」を合わせて記載することをおすすめします。

経営理念・行動指針を反映させることによって、経営者の思いが従業員に伝わり会社を理解することにつながります。また、個々はその行動指針に沿って働いてくれるため、組織として大きなまとまりも出てくるでしょう。

社員評価基準

「社員評価基準」がまだ準備できていない会社は、社員から見ると、自分がどのような内容で評価されているのかという不透明さが不安要素の一つとなり得ます。経営者の頭の中にある評価基準を明文化して、社員が安心でき、働きやすい環境を整備しましょう。

「社員評価基準」記載の参考例

「業務意欲」に関して

責任感積極性規律性協調性向上性などの「業務意欲」関連の内容例として、

  • 誤りや失敗の責任回避をすることなく、その後の改善に努める
  • 任された業務や役割は、困難があっても最後まで取り組む
  • 任された仕事の改善を行っていく
  • 勤務時間中は、業務に専念し、できる限り効率的に業務を遂行する
  • 明るく、元気な応対で他の従業員が気持ちよく働けるように配慮する
  • 共に働く社員の立場になって協力して業務を行う
  • 業務に必要な知識及び能力を自ら習得するように努める

などが挙げられます。

「業務能力」に関して

業務知識理解判断能力創意工夫能力折衝力などの「業務能力」関連の内容例として、

  • 業務を遂行するために必要な知識を身につける
  • 業務に関連する知識を積極的に身につける
  • 業務の目的を正確に理解して、自ら率先して判断し行動していく
  • 任された業務に工夫を加えて、より効率的に行う
  • 自分の主張については、相手方に理解し伝わりやすいように工夫して表現する

などが挙げられます。

管理監督者の遵守事項

「管理監督者の遵守事項」は、管理監督者が自覚を持ってその職務を遂行できる指針となります。しっかりとした組織作りをするためにも、こちらを明文化することが望ましいといえます。

「管理監督者の遵守事項」記載の参考例

部下を持つ管理監督者の立場にある社員にはぜひ遵守してほしい内容の例として、

  • 会社が決定した事項について積極的に協力し、部下に対しても理解及び協力を得られるように働きかける
  • 部下の良い点を積極的に見つけ出し、その点を部下に伝え部下のやる気を引き出していく
  • 部下がスムーズに業務ができるように事前に業務計画を立て、業務が円滑かつ効率的に遂行されるように配慮する
  • 部下を公平に、適切かつ冷静に助言又は指導を行い、部下の育成に努める
  • 自らの失敗を部下に転嫁したり、立場を利用して不当な要求をする等、部下の信頼を失う行為を行わない

などが挙げられます。

いかがでしたでしょうか。
あなたもこの機会に、経営理念行動指針就業規則に反映させ、経営者にとっても従業員にとっても、より働きやすい職場作りをしていきませんか。

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